東京のんびりスポット研究所

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【無職生活シミュレーション】れんげ荘(群ようこ)

 

 

れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

れんげ荘 (ハルキ文庫 む 2-3)

 

 

■あらすじ
 月十万円で、心穏やかに暮らそう!
 キョウコはお愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を四十五歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。そこには、六十歳すぎのおしゃれなクマガイさん、職業”旅人”という外国人好きのコナツさん……と個性豊かに人々が暮らしていた。不便さと闘いながら、鳥の声や草の匂いを知り、丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。ささやかな幸せを求める女性を描く長篇小説。
(文庫本の裏表紙から抜粋)

■前提
 俺は最近会社辞めた過ぎてよくネットで「会社 辞めたい」とか「転職 実際」とか調べていた。そうすると俺は転職をしたいとかじゃなくて、ただただ働きたくない(休みたい)のだということに気づいた。それから「無職 生活」とか「無職 1年だけ」とかで調べていくうちに、どうやら世の中には無職とかニートを主人公にした小説・エッセイ・漫画が数多くあるということを知った。
 完全フィクションもあれば、作者自身が脱サラしたとか、仕事に疲れたから貯金を元手に一定期間無職生活を送ったとかのエッセイもあった。俺はいくら働きたくないからといっても無鉄砲に辞めるのは良くないと思っており、ここで偉大な先人達の無職生活を知るため、これら「無職本」を読むことにした。今回はその中から群ようこの小説「れんげ荘」を紹介する

■感想
 本の内容はあらすじを読んでいただければだいたい分かる。大手広告代理店で新卒入社から45歳までひたすらに働き続け、疲弊しきった主人公が、これまで貯めた貯金を元手に一生無職生活を送ることを決意し退職。月の生活費を10万円以内に抑えるため、家賃を下げることを目的に、都内のボロアパート「れんげ荘」(家賃3万円)に引っ越す。本作はこの「れんげ荘」を中心に主人公の無職生活を描いた小説である。ジャンルを一言で表すと「ヒュッゲ」になるのかもしれない。(デンマーク語で「おだやかな暮らし」みたいな意味だった気がする)。
 俺はこの本を読んで無職生活のイメージを膨らませている。満員の通勤電車の中で、周囲の人がスマホや新聞を読んでいる中、俺はこんな無職モノの小説を読んでいるということに背徳感を感じている。この頃働き方改革だとか言われているが、いっそのことこの本の主人公のように働かないのもいいかもなと思う。
 まぁ俺も決して今後の人生ずっと働かないと言っているわけではなく、(今作の主人公のように仕事から離れて日々ゆっくり過ごす時間を)1年くらい休みたいな、と思っているだけである。流石に1年も休んだら今労働意欲皆無な俺も働きたくて仕方なくなっているはずだ(たぶん)。
 ちなみにこの本の続編のタイトルは「働かないの れんげ荘物語」である。朝の通勤電車の中でこの本をカバーをつけずに読むのはなかなかに痛快である。俺の隣のスーツ姿の若者は日経新聞を読んでいるというのに、俺は「働かないの」だってよwww
 というわけで、無職をテーマにした小説に興味がある、俺のように疲れ切ったサラリーマンの方はぜったい読んでください。

 

 

働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)

働かないの―れんげ荘物語 (ハルキ文庫)