カイラギの日記

主に日常を綴る雑記ブログ

【さやの湯処】風に揺れるすだれの影を眺めているだけの時間だった

 先週の日曜日に板橋区の温泉「さやの湯処」へ行った。

 

www.sayanoyudokoro.co.jp

 

 この温泉は東京都内にある天然温泉で、都内のスーパー銭湯としてはかなり有名なところだ。

 

 温泉や岩盤浴などが素晴らしいのは当然として、ここの1番のオススメポイントが値段の安さである。

 

 入館料(温泉のみ)が大人平日870円、休日1100円である。東京都内のスーパー銭湯はだいたいやたら高い(2〜3000円くらい)ので、この値段は破格とも言える。

 

 俺は心身の休息のためここに来て、1時間ほど温泉を楽しんだ後、岩盤浴をした。ここの岩盤浴は「春」「夏」「秋」「冬」のテーマごとの部屋に分かれている。いわゆる岩盤浴は「夏」と「秋」だけで、「夏」は高温で「秋」は低温の部屋になっている。「春」の部屋は、畳が敷き詰められている普通の和室に、寝転がれるようなマットが敷いてある部屋で、岩盤浴とは名ばかりの「湯上り後のお休み所」である。「冬」に至ってはただクーラーが効いているだけの部屋だ。

 

 俺がこの「さやの湯処」で一番良かったのが、岩盤浴「春」の部屋だった。

 

 春の部屋は岩盤浴というよりただのお休み所と書いたけど、畳の上のマットに横になって窓の外を眺めると、丁度カーテンに風に揺れるすだれの影が映っているのが見え、湯上りのボーッとした頭と気持ちよくだるい体を横たえて、パタパタと揺れるすだれを眺めているだけで、なぜか飽きもせず時間を過ごすことができて、日々の疲労を少し癒すことができた。

 

 温泉の楽しみ方は人それぞれだと思うけど、俺は温泉自体じゃなくて、湯上りに一休みするのが好きなんだ。例えば、露天風呂じゃなくて露天風呂の近くにあるベンチ、サウナじゃなくてサウナから出た近くにあるベンチが好きだ。風呂やサウナで火照った体を緩やかに冷ますあのベンチに座ってボーッとする時間が好きだ。だから温泉は好きなんだけど温泉そのものに入っている時間はそんなに長くなかったりする(のぼせやすいし)。

 

 当然温泉から出た後に休憩所でボーッとするのも好きだし、畳の上でダラダラするのも好きだ。そういうのも含めて温泉だと思っているので、温泉だけがいい温泉はあまり好きじゃない、休憩スペースを充実させてこそいい温泉なのだ。