東京のんびりスポット研究所

都内在住20代男性会社員の日常

飲み会で仕事の話しかしないのは毎日仕事しかしていないから

 平日の仕事終わりの会社の飲み会、また休日に友人同士で行う飲み会での話題として多いのが「仕事」について。仕事関係の人たちで行われる飲み会で仕事の話題が多いのは仕方ないにしても、久しぶりにあった大学時代の友人と飲みに行っても、結構仕事の話をすることが多くなってしまう。


 別に仕事の話は置いておいて、趣味とか最近気になったニュースとか将来の夢とかを語ってもいいのだ。しかしいつの間にか仕事の話にシフトしてしまい、仕事の場を離れているのにも関わらず仕事の話ばかりしてしまって、なんだかな〜と思うことがある。


 一体なぜ飲み会で仕事の話ばかりしてしまうのかについて、今回考えてみた。


 結論から言うと、「毎日仕事しかしていないから」に尽きると思う。


 考えてもみてほしい。平日(月曜から金曜)は毎日朝から晩まで仕事、家に帰っても飯風呂寝るですぐ次の日、この繰り返し。やっと土曜になると仕事の疲れを取るために昼前まで寝ている、起きたら一週間分のたまった家事を急いで行い、のんびりネットをしたり、録画したTV番組を見たり、ゲームしたり、本を読んだりしていれば、もう1日が終わる。日曜に「ちょっと飲みにでも行こうかな」と思って友達と集まり、さぁ何か話でもしようかとこの一週間を振り返ってみると、マジで仕事しかしていないから話題が仕事しかない。それは友達も同様で、「仕事でこんなことがあった〜」「会社がこうあればいいのに〜」「働きたくない〜」「転職したい〜」みたいな毎回代わり映えのしない会話をしてその日はお開き。また明日は月曜日、という一週間の繰り返し。

 

f:id:kailagi:20180422013437p:plain

「仕事をし続ける概念上の存在になりそう」ヒナまつり14巻から)

 


 せっかく友達と集まったのだから、もっと楽しい話をしてもいいはずだ。でもその楽しい話題がない。だって毎日毎日仕事ばっかりしているのだから、自分の中に蓄えられる最新の話題が仕事関係のことしかない。日々における仕事の比重が非常に大きいため、思いつく話題も仕事関係の比重が大きくなる。


 上記のことを思ったきっかけとして、先日会社の同期と飲みに行った。他部所の同期なので普段の業務での関わりは皆無であり、今回の久しぶりの飲み会となった。飲み会の場の話題は趣味や近況などもあったのだが、結局は仕事関係の話題が多くなった。せっかく会社から離れているのにも関わらず(みんなもきっと仕事から離れてリフレッシュしたいと考えているはずなのに)、なぜ結局仕事の話をしてしまうのだろうと思ったのだ。


 きっと職種業種が変れども、会社員が集まって雑談をすれば結局こうなってしまうのではないかと思う。みんな働きすぎなのだ。それ故に仕事以外の情報をインプットする暇がない。だからアウトプットしようにも仕事以外の話題があまり出てこない。会社員であれば仕事についての話をすれば皆理解・共感してくれるので大きく外れることは無い。こうして平日は朝から晩まで仕事、休日は仕事の話を肴に酒を飲むサイクルが生まれてしまう。


 その人が仕事大好きならいいんだけど、仕事が好きで無い人もこのサイクルに巻き込まれている。その場合の酒の肴は仕事内容や同僚の愚痴悪口なのだ。友達と集まって愚痴大会を開いても、悩みは根本的に解決しない。それは分かっている。でも毎日毎日仕事で一杯一杯になって、改善策とか考える暇がないのだ。いや、考えないようにしているのかもしれない。とりあえず今の仕事をこなしていれば日々の生活はできるし、欲しいものは買える、自分や家族を食わせることはできる、だから不満を吐き出すことでガス抜きして仕事をこなし続けているのかもしれない。


 居酒屋で愚痴を言っている会社員も、たぶん本人達もわざわざ会社を離れても仕事の話で盛り上がりたくないと思っているだろう。しかし無言で酒を飲むわけにもいかない、何か会話をせねば、そう考えると頭に浮かんでくるのは仕事の話題、だってしょうがない、仕事しかしていないんだから仕事以外の話題が浮かんでくるわけがない。


 現代日本人にとって必要なのは働き方の多様性であると思う。週5日働きたい人、週3日働きたい人、夜勤専門で月15日程度働きたい人など、その人の要望やライフワークスタイルに合わせた働き方を用意し、選べるようにしたほうがいい。もう平成も終わろうというのだから、それくらい世の中が進歩してもいいんじゃないだろうか。


 働きたい人は目一杯働き、働きたくない人はそこそこに働くような世の中になれば(ついでに言うとベーシックインカムも導入されれば)、きっと人々はもっと自分の好きなことに時間を割けるようになる。そうなると居酒屋で酒を飲んでいるスーツ姿の会社員達の会話も、現在のように仕事一辺倒から、多種多様なトピックに変わっていくはずだ。


 今の居酒屋の会社員達の会話なんてそれはそれはつまらないものだ。その集団の中で偉そうな人(上司先輩?)が仕事論を振りかざしたり、同僚同士で同じような文句をグチグチと言ったり、なんで会社員というやつらは揃いも揃って仕事の話しかしていないのだ? まぁ仕事くらいしか共通の話題がないという点もあるのだが、もっと楽しそうな話はできないものだろうか。だから最近の若者の飲み会離れが加速するのだ。


 働き方を多様化し、個々人がもっと自分の好きなことに取り組める時間を増やせば、もしかしたら「今自分がハマっていることについて誰かに伝えたい!」と思って、若者が飲み会に参加したがるんじゃないか? 「上司さん、先輩さん、こんな面白いことがあるんです!」「後輩くん、それは面白そうだ。また私は今こういうことに夢中になっていてね」みたいな、自分の好きなことについて語らう会になると、会社の飲み会もずいぶんと面白そうになると思うんだけど……。

 

f:id:kailagi:20180422014740p:plain

今の仕事に情熱はあるか?(ヒナまつり10巻から)