１回目からの続き。以下の局面から相手が△８四歩を選択した場合を見ていく。
基本図A
△８四歩は相手は居飛車で行くぞという手。この手に対して▲３六飛と指して３四の歩を取ろうとすると、以下のような乱戦が想像できる。
基本図Aから乱戦の変化
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乱戦になっても一局かもしれないが、ここでは大人しくアヒル囲いを作ることを優先する。
基本図Aからアヒル戦法
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結果図A
後手は矢倉囲いを目指すとすると、上記の展開が予想される。結果図Aから後手は２種類の手が考えられる。順に見ていこう。
結果図Aから△４一玉
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結果図B
△４一玉に対しては石田流に組み替えつつ飛車交換を狙いたい。結果図Bのように飛車交換が成功すれば、後手陣は飛車打ちの隙があるが、先手陣は無いので、先手が指しやすい。
結果図Aから△９五歩
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結果図C
▲７六歩の瞬間、先手の飛車の横利きが止まるので、後手から角頭を攻められる筋が発生する。しかし手順中にある通り、角と香車を交換することにより逆に先手側から端攻めを行う手がある。
アヒル戦法の陣形は大駒を打ち込まれるスペースがないため、一見損のように思える角香交換が成立してしまうのだ。
結果図Cは次に▲９三歩成を狙う。
さて、次回は基本図Aから後手が△３二飛としてきた順を見ていく。
