カイラギの日記

主に日常を綴る雑記ブログ

電車の中で革のブックカバーをかけて漫画文庫を読んでいる人が好き

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 俺は平日朝晩と通勤のため電車に乗っている。


 電車の中で周囲の乗客を見ると、皆様々な方法で暇つぶしをしている。一番多いのはスマホ。でも画面をチラチラを見てみると、やっていることは千差万別で、ゲーム、SNS、ネットサーフィン、写真閲覧、動画視聴等々。


 一口にゲームと言っても有名なソーシャルゲームから、見ても全く分からないようなソーシャルゲームまで、また恐らく有料であろうクオリティの高そうなゲームから、見るからにショボイ無料ゲーム(こう言っては失礼だが、そんなゲームをするくらいならもっと良いゲームがあるだろうにと言いたくなるようなゲームをしている人がたまにいる)や音ゲー、パスルゲーなどもある。


 ネットサーフィンも見ているサイトは人によって様々だし、見ている動画もYoutubeや映画、アニメなど様々だ。


 今時代電車に乗ると皆スマホをいじっていて少し奇妙に感じることがあるが、よく見てみると皆違うことをやっていたりする。かつてはその専用デバイスがないとできなかったことが、今やスマホ一台で出来るのだ。


 スマホの次に多いのが寝ている人。または虚空を見つめている人。満員電車があまりにもひどく、スマホをいじる空間さえ無いときは俺も何も出来ずたたずんでいる。朝わざわざ早起きして行きたくもない会社に行こうとしているのに、なんでこんな密室にすし詰めにされるという拷問を受けないといけないのか? そういうときに限って電車のドアに貼ってある転職の広告が目に入るからむかつく! 誰だあそこに広告を貼ろうと思ったヤツ!


電車のドアに転職サイトの広告貼ることを初めて考えたヤツ、悪魔説。 - 東京のんびりスポット研究所


 その次は本を読んでいる人、PC・タブレットをしている人、携帯ゲーム機、おしゃべり、勉強……とまあ皆色々して過ごしているわけだ。

 

 その中でも俺が「こいつ、できる……っ!」と思う過ごし方を一つ挙げさせていただこう。


■「電車の中で革のブックカバーをかけた漫画文庫を読んでいる人」が好き


 想像してみて欲しい。朝の通勤電車内。スーツ姿のサラリーマンであふれている。多くの乗客はスマホをいじっている。中には寝ている人もいるし、小説や日経新聞を読んでいる人もいる。


 そんな中、一人のサラリーマンが、スーツの胸ポケットの中からおもむろに文庫本を取り出すのだ。その文庫本は裸でも無く、本屋で貰える(紙製で書店名が入っている)ブックカバーがかけられているわけでも無く、なんと、高貴なことに、革のブックカバーで包まれているのである!


 昨今の出版不況、読書離れ、電子書籍の台頭の流れに反し、文庫本を常に携帯している! その上わざわざ安くないお金を払って革のブックカバーまで買っていやがる! はわわわ、俺が読書女子だったら即落ちである。


 そしてそのサラリーマンは文庫本を開いて読み出した。一体あの紳士はどんな本を読んでいるのだろう? 古典小説だろうか? 逆に流行のベストセラーか? いやビジネス書だろうか? ……残念ながらどれも外れ、正解は漫画文庫である。

 

 

↑こんなの


 萌え……っ! 圧倒的ギャップ萌え……っ! スーツ姿の紳士が胸ポケットから取り出した重厚な文庫本が実は漫画文庫! そしてそれを両手で少し隠すようにして読んでいるその姿! ああ、やっぱりちょっと恥ずかしいのね! いい年した大人が電車の中で漫画を読むことを少し恥ずかしく感じているのね!? それを隠すためにわざわざブックカバーまで掛けているのね! 胸ポケット、ブックカバー、文庫本……全てのパズルのピースが一つに合わさったようだ!


 朝の通勤電車でニュースやSNSを見ていても元気が出ない。面白い漫画を読んでテンションを上げないと仕事する気も起きないってもんだ(美少女が出てくればなお良し)。それをその紳士はやっているわけだ。決して背伸びしない。等身大。漫画が好きだから読んでいるんだと言わんばかり、Let it goとはまさにこのこと。


 ……とまあ色々書いたけど、上記の「電車の中で革のブックカバーをかけた漫画文庫を読んでいる人」っていうのは俺のことなのね。ただ俺は紳士なサラリーマンじゃなくて、キモオタサラリーマンだから客観的に見てあまりかっこよくない訳なのね。でも電車の中で漫画文庫読んでいる人って全然いなくて、もしダンディな紳士がやってたらギャップ萌え効果でかっこよく見えるんじゃないかなーっと思ったんだけど、どうでしょう?


■結論


 みんなも電車内で漫画文庫読もうぜ!