カイラギの日記

主に日常を綴る雑記ブログ

僕の会社の、人から怒られるとすぐ泣いてしまう女性新入社員について

 僕の会社の僕と同じ部署に、今年から数人の新入社員が入ってきた。その中にタイトルにも書いた、「上司や先輩から怒られるとすぐ泣いてしまう女性社員」がいる。

 

 飲み会などで彼女に話を聞いてみると、「私は人から怒られたり注意されたりすると、詰問されているように感じて泣いてしまうんです」「自分の能力が低く、上から求められている仕事がやり遂げられないのが辛い」と言っていた。僕はその話を聞いたり、アドバイスをしたりした。

 

 しかしアドバイスしたと言っても大したことを言ったわけでは無い。というかなんと言って彼女を励ましていいか全然分からずに、「そんなの上司や先輩が悪いよ」とか「趣味でストレス発散したりとかすれば」とは、当たり障りのないことしか言えなかった。

 

 というのも、今までの自分の人生で、「すぐ泣く人」と接したことがないから、こういう時にどんな対応をすればいいのか分からなかった。

 

 男だと多分どんなに仕事が辛くても会社で泣き出す人はほぼいないと思うし、僕の同期の女の子も仕事の文句は言いつつも、会社で泣いてしまったという話は聞かない。

 

 つまり僕は正直に言ってしまうと、「仕事が辛くて会社で泣いてしまう人」「ちょっとした事ですぐ泣く人」の気持ちが分かってない。というか「会社で泣く」という時は、よっぽど辛い、耐え難い苦痛があった場合なのではと想像していた。

 

 だから今回の彼女の話を聞いた時も「仕事が辛くて泣くなんて、きっと彼女はものすごい精神的な苦痛を受けて悩み苦しんでいるに違いない!」「きっとこのままではうつや自殺などの重大な事象に繋がりかねない!」と一人で思い込んで、「上司や先輩に自分の本音を相談して〜」とか「どうしても辛いなら転職も考えて〜」とか、自分が思いつく範囲で何か改善策はないだろうかとアレコレ考えて話した。

 

 しかしよくよく考えてみると、「ちょっとしたことで泣く」というのは彼女にとって当たり前のことで(それで20年以上生きてきたわけだし)、今回のことも実は「会社ですぐ泣いてしまうことも、私にとってはいつも通りのこと」くらいにしか考えていないのかもしれない。

 

 仕事で辛い時のストレス解消法は人によって様々ある。お菓子を食べたり、コーヒーを飲んだり、外を歩いたり……それが彼女にとっては泣くことだった、という可能性はないだろうか。

 

 人間には色々なタイプがいる。よく笑う人、よく怒る人、感情表現が豊かな人/乏しい人……。よく笑う人に対して「この人はちょっとしたことでもすぐ笑うなぁ、おかしいんじゃないか?」と思う人は少ないだろう。きっと「この人はよく笑う人なんだな」程度にしか思わない。よく怒る人に対しても「私の何があの人を怒らせてしまったのだろう? あの人を怒らせないために私は何ができるだろう?」とオロオロ考えることはせず、「ああ、この人は結局何に対しても怒る人なんだ」と判断して真剣に取り合わないだろう。

 

 そうなると、「よく笑う人」「よく怒る人」「感情表現が乏しい人」などにはそんなに深刻に接することはないのに「よく泣く人」に対してのみ「何か重大なことがあったのでは?!」と接する必要はないのではないか。

 

 まぁつまり、何が言いたいかというと、ちょっとしたことでもすぐ泣いてしまう人に対してそんなに深刻に接することなく、よく笑う人やよく怒る人と同様に、「ああ、この人はそういう性格の人なんだな」程度に思ってしまえばいいんじゃないかってこと。すぐ泣いてしまう人の気持ちを理解する必要はなくて、ただ世の中にはそういう人もいると受け入れるだけでいいのではないか。

 

 

 ……ということを、例の彼女にうまくアドバイスできなかったことの反省をしつつ考えた。一応同じ部署の後輩なので、気持ち良く働いてもらいたいなぁとは思っているんだけど、悩んでいる人へアドバスしたりするのって難しいね。