先日、東京都新宿区の銭湯「栄湯」へ行った。大江戸線の落合南長崎駅から徒歩10分位で行ける。
栄湯は2017年11月にリニューアルし、従来の銭湯のイメージを覆すかなりオシャレな作りになっている。
外装(なおこの記事中の写真は全て上記のリンク先から取得)
受付
浴室内
ここには「サウナがある浴室」と「半露天風呂がある浴室」の2つの浴室があり、週替りで男湯と女湯が入れ替わる。サウナ目当てで行っても常に入れるわけではない。
ちなみにこの栄湯の近くには、東洋大学創設者でもある哲学者・井上円了(いのうええんりょう)氏が建設した「哲学堂公園」という公園がある。哲学のテーマパークを目指して設立されたようで、公園内にはソクラテス、カント、釈迦、孔子など哲学に縁の深い人物を祀り、(僕にはよくわからない)哲学っぽい建造物や銅像が置かれている。
その繋がりか、栄湯は哲学をコンセプトにしてリニューアルされたようで、サウナと半露天風呂にはそれぞれ「釈迦サウナ」「孔子の湯」と名前がついている。
釈迦サウナ
孔子の湯
釈迦サウナは見ての通り天井に釈迦の絵が描いてある。お釈迦様の元でサウナに入れるなんて、これは相当悟れる!
サウナ室の温度は約90℃とサウナとしては標準で、中にテレビは置いていない。ちなみにサウナによくある12分時計でなく5分の砂時計が置いてあった。
また最近瞑想(マインドフルネス)がブームという話を聞く。忙しく情報過多な現代社会において頭を空っぽにして自分と向き合う瞑想はストレス解消にも非常に効果的らしい。
自宅で瞑想をしようとすると、ついTVやネットが気になったり、家族の声で集中できないという人もいるかもしれないが、サウナ室の中だと捗る。サウナ室の中には何も無い上に自分は裸だから、ただひたすらに自分と向き合ったり、頭の中を空にしてボーっとするのに向いている。
しかも頭上にはお釈迦様。整うサウナは数あれど、悟るサウナは釈迦サウナだけ!
悩みを抱えているとか、考え事をしたいというときにこのサウナはおすすめだ。
また、孔子の湯についても入ってみた(釈迦サウナの日とは別日に来店した)。半露天風呂なので浴室内と比べて涼しくていい。熱めの湯に入ったあとに外気浴するのが気持ちいい。内湯と比べて長時間入っていられるからこちらも瞑想に向いているかもしれない。ああ、サウナと半露天風呂が同時に入れたらサウナ後に外気浴できていいんだけど、贅沢は言わないでおこう。
個人的なサウナの入り方について、以前以下の記事を書いた。
その後ネットでサウナについて調べていくと、以下の記事を見つけた。
「サウナ王が伝授! サウナで守るべきルール&マナー17の鉄則」という内容だが、読んでみると自分が知らないサウナのルールがいくつか書いてあった。
例えば「サウナに入る前に洗髪洗体すること」。サウナに入る前に体を洗うことによって汗腺に詰まった汚れを出して汗をかきやすくする意味。僕は今までサウナ後に体を洗っていた。その方がサウナでかいた汗を洗えるからいいと思っていたのだが、実際はその逆が良かったらしい。
また「水風呂前のかけ湯は熱めのシャワーで行う」。冷水のかけ水では汗が十分に流せず、また水風呂に入ったときの爽快感が損なわれるので熱めのシャワーの方が良いとのこと。僕はこれまで水風呂付近の手桶で冷水をかけ水してから水風呂に入っていた。これも次サウナに行ったときに試してみたい。
なんでもそうだけど、突き詰めてみると新しい発見が次々出てきて面白い。これまでサウナを敬遠していた人にも、ぜひこの「サウナの気持ちよさ」を体験してみてほしい。