カイラギの日記

主に日常を綴る雑記ブログ

家は狭いほうが良い

 今年の9月末に退職した後、東京の一人暮らしの部屋を引き払って実家に帰ってきた。実家は岡山の田舎にある2階建ての一軒家だ。たぶん特別大きくも小さくもない、日本全国どこにでもあるような家だと思う。3世帯同居用の5LDKで、祖父母の部屋が1、父母の部屋が1、僕の部屋が1、弟の部屋が1、客間が1といった構成。まぁ今では、祖父は亡くなっていたり、弟は家を出て一人暮らしをしていたり、客間が物置部屋になっていたり、父と母は別の部屋で寝ていたり、長男(僕)が実家を出た後に戻ってきたりしているんだけど。

 とは言え、実家は今まで住んでいた1Kの部屋に比べればとても広い。広すぎる。今まで「リビング、ダイニング、寝室、収納」が全部一緒の部屋だったし、キッチンもトイレも風呂もすごく近かった。でも実家はそれぞれの部屋が別れていて遠い。部屋と部屋の間をわざわざ歩いて移動しないといけないのがだるい。今の季節は寒いし。

 また1Kの部屋は大抵のものは座ったまま手を伸ばせば届いた。でも今ではそうはいかない。なぜスマホやテレビのリモコンを手に取るために歩かないといけないのか、しかしソファに座った状態だと目の前のテーブルやテレビ台まで手が届かない。わざわざ立ち上がって、数歩歩かないと手が届かない。非常に面倒くさい。

 1Kの部屋だと、机の上にPC、ベッドの上にタブレット、棚の上にスマホ、みたいに置いておけば、部屋のどこにいてもデバイスに手が届き、インターネットができた。でも今ではネットに接続するためにも、インターネットデバイスを手に取るために移動しないといけない。信じられない。家は狭いほうが良い。