皆さん、「オジギビト」というものをご存知でしょうか? 工事現場などにある、頭を下げている人のイラストが書かれた看板のことです。
だいたい「ご協力お願い致します」という文章とともに作業員のイラストが描かれているのですが、僕はなぜかこのオジギビトの看板が好きで、街中で気に入ったオジギビトを見つけるとつい写真を撮ってしまうのです。
まぁこんな趣味をリアル友達にいうとドン引き不可避なので、このブログで紹介させて貰いたい。ネットの世界は変人が一杯いて読者の皆さんも耐性がついていると思うので、今更オジギビトコレクター程度では驚かないと思いますが、どうぞご覧ください。
まずはオーソドックスなオジギビトから順に紹介していこう。
目次
真面目なオジギビト
これは2017年9月に都営三田線・白山駅近くの工事現場で撮影した。
赤字で書かれた「ご協力をお願いいたします」の文字と、看板を見ている人と目を合わせて頭を下げる誠実そうなオジギビトの組み合わせは、見ている人に好印象を与える。
加えて微笑んでいる犬も描かれており、危険な工事現場の緊張感を緩和する清涼剤となっている。
僕が今まで見てきたオジギビト看板の中でもトップクラスのクオリティだ。これは個人的にオジギビトスタンダードと呼びたい。
レトロ感漂うオジギビト
これは2017年7月にJR中央線・千駄ヶ谷駅ホーム内で撮影した。
今まで僕が見てきたオジギビトの中ではチョット古い感じが漂う看板だ。昔にデザインされたイラストをそのまま現代まで使いまわしているのか、それとも既に販売終了になっている古い看板を今の今まで使いまわしているのか、謎が深まるオジギビトである。
ちょっとした電車の待ち時間もオジギビトのことを考えていれば一瞬だ。
リアル友達に似たオジギビト
これは2017年4月に自宅周辺で撮影した。
自宅周辺に新しくマンションが建てられていて、夜にその工事現場を通った時にたまたまこの看板を見つけた。
このイラストがちょうど僕のリアル友達に似ているのだ。つい興奮して写真を撮ってしまった。
目がイッてるオジギビト
これは2018年5月に都営三田線・春日駅近くのビル建設現場近くで撮った。
こいつは絶対に申し訳ありませんと思ってない!
わざとらしく大きく書かれた「申し訳ありません」の文字。明後日の方向を向いた目線。何を思ってメーカーはこんなふざけた看板を作ったのか?
しかもよく見ると3枚目の画像のオジギビトと同一人物じゃないか!? オイオイ、ベルトの色変えただけじゃねーか!!
3枚目では「安全最優先」を謳っていたのに、4枚目になったら申し訳ありませんを前面に押し出して安全第一の文字が小さくなっているぞ!
こいつ絶対事故起こしたな!! ふてくされて形だけ謝ってるだけだろ!!
「ですよ」か!?
「U字工事」か!?
「響」か!?
一体このオジギビトは何をしでかしたのか? なぜこんなに人が変わってしまったのか? その答えは誰も知らない。ただ僕にできることはこの2枚の看板から想像するだけ…。
最後に
どうでしょう? あなたも徐々にこの「オジギビト」の世界に興味を持ってきたのではないでしょうか?
オジギビトはただの看板ではなく、そこにはキャラクターごとに背景があり、物語すら想起させます。
工事現場の片隅に目立たず掲げられたこの看板ですが、じっくりと見てみるとこれほど面白いものはなかなかお目にかかれないかもしれませんよ。