就活で学生が同じ格好になってしまうのはきっと洋服業界の陰謀
先日以下の記事を見つけた。
大学生の就活で、みんな同じような格好をしていることは随分前からネタにされている。自分の就活を思い出しても、男子学生は「黒髪・短髪・黒スーツ・手提げ鞄」と金太郎飴の如く同じような格好してたし、女子も女子で同じような格好してた。
みんな同じような格好しているから、最近の若者には個性がないとかいう意見もあるけど、学生だって好き好んで同じ格好しているわけではない。就活に備えて洋服店に行って「就活用のスーツをくれ」と言ったら、店員が待ってましたとばかりに同じ服をみんなに買わせるのが悪い。
「これが現代の就活のスタンダードのスーツ」とか「就活で好印象を与えるスーツはこれで決まり」とか言われれば何も知らない学生(と親)は「店員さんがそんなに言うならそれでいいです(他と比べて変に浮いても嫌だし)」とみんな同じスーツを買ってしまうのだ。
しょうがないのだ、みんな同じ格好になってしまうのはしょうがないのだ、その原因を学生に求められても困る、だって社会がそれを望んでいるのだから!
きっと就活の時期になったら、洋服業界の偉い人たちが一同に集まって
「今年も就活商戦の時期がやって来ましたね」
「さて、今年はどんな服を売りましょうか」
「そういえば売れると思って大量に作ったベージュのトレンチコートが予想外に余ってましたね」
「!?」「それは困りましたね」「ううむ……」ザワザワ
「……では今年の就活スーツはベージュのトレンチコートが一番人気、ということにして売りさばいてみては?」
「なるほど」「妙案ですな」「賛成です」
みたいな「今年はどんな服をブームにしようか会議」をしているに違いない! 学生はその大人の都合に振り回される哀れなクレイジーピエロに過ぎないのだ!
結論
若者たちから個性をなくしているのは若者自身ではない、社会なのだ! 社会がそれを望んだ結果なのだ!(20代男性 ユニクロ愛用者からの意見)